HIVプログラム
HIVプログラム
HIVプログラムとは、HIV(エイズウィルス)に感染した男性の精液からウィルスに感染していない精子のみを取り出し、奥様、もしくはエッグドナー(卵子ドナー)の卵子と体外受精を行った後、受精卵(胚)を移植し、妊娠、出産の過程を経てお子さんを授かる方法です。
男性がHIVに罹患している場合でも、高度な医療技術により、お子さんを授かることができます。
HIVプログラムとは、HIV(エイズウィルス)に感染した男性の精液からウィルスに感染していない精子のみを取り出し、卵子と体外受精を行った後、受精卵(胚)を移植し、妊娠、出産の過程を経てお子さんを授かる方法です。
現代において、HIVは薬によってウィルスを完全にコントロールすることができ、長期にわたり管理が可能な病気になっています。
近年の国際的な調査においても、HIV感染者と感染していない者との平均寿命は、ほぼ同じだとされています。
HIVに感染しても、子どもを授かることを諦めないで良いのです。
HIVプログラムによって、母体と子どもにウィルスが感染する危険を心配せずに、自分たちの遺伝子を受け継いだお子さんが居る家庭を築くことができます。
HIVプログラムは、SPAR (the Special Program of Assisted Reproduction)と体外受精・胚移植(IVF-ET)を組み合わせた手法で行われます。
これらの医療技術を利用することで、HIVに感染した場合でも、子どもに感染させることなく、自身の遺伝子を引き継いだ子どもを授かることができます。
SPAR (the Special Program of Assisted Reproduction)は、PCR HIV精液テスト(PCR HIV Semen Testing)と精液の洗浄を組み合わせた世界的に有名なプログラムです。
安全な体外受精の施術を行うために、HIVに感染した男性から精液の検査サンプルを用意して、精液を分析し、HIVの検出がなされない健康な精液を判別、使用します。
SPARと体外受精、胚移植によって、HIV感染の恐れがない安全な妊娠と出産が可能になります。
HIVプログラムで利用するSPAR (the Special Program of Assisted Reproduction)は、PCR HIV精液テスト(PCR HIV Semen Testing)と精液の洗浄を組み合わせた世界的に有名なプログラムであり、精液サンプルの分析と洗浄が主に行われます。
HIVに感染した精液の分析:
■精液の検査サンプル
(2分の1) 精液を洗浄 → 凍結保存 → 検疫済みタンクに保存
(4分の1) HIVに感染した細胞を固定、染色
(4分の1) HIVテスト
HIVプログラムでは、HIVに感染した男性の精液を用い、精液を分析、洗浄をして、HIVが検出されない精子だけを取り出し、体外受精を行って、お子さんを授かります。
HIVプログラムの最終目的は、ご依頼者の方ご自身の遺伝子を引き継いだお子さんを授かることですが、すべてのプロセスにおいて、妊娠する女性と生まれてくる子供の安全と健康が確保されていなければなりません。
最新の生殖医療技術の進歩とラボでの検査、予防薬を利用することによって、これらの目的と前提条件はクリアできます。
また、研究結果によると、HIVに感染した男性のおよそ3分の2から、HIVの検出不可能な量による健康な精液の検査サンプルが確認されています。
HIVプログラムの利用で、HIVに感染していても、ご自身のお子さんを授かることを諦めないで良いのです。
HIVプログラムでは、安全面の理由により、精液の検査サンプルによる人工授精(IUI)は行っておりません。
体外受精(IVF)や顕微授精(ICSI)による施術により安全性を確保しています。
また、卵子提供や代理母による代理出産との組み合わせも可能です。
HIV感染と、妊娠、出産に関する研究の歴史をご紹介します。
これまでの研究の結果に基づいて、HIVプログラムは安全に施行されています。
1985年~1995年 |
精液・精子とHIV感染についての関係を研究 以下の内容が発見される
|
SPAR (the Special Program of Assisted Reproduction)はベッドフォード研究振興財団によって、自分たちの子どもを持ちたいと考えるHIVなどの感染者とその家族のために開発されました。
開発された精液検査法は、マサチューセッツ州公衆衛生局の認可を受け、米国食品医薬品局にも登録されています。
ベッドフォード研究振興財団(Bedford Research Foundation)による研究データは以下の通りです。
1996年 | プログラム開始 |
1998年 | プログラムによる最初の赤ちゃんが誕生 |
2000年~2006年 | HIVに感染した男性262人より、608の精液の検査サンプルを採取 そのうち19%にあたる107の検査サンプルが不適格 151のカップルが生殖補助医療による施術 69の妊娠が確認され、62人の赤ちゃんが無事に誕生(10組の双子) |
2007年~2011年 | HIVに感染した男性368人より、826の精液の検査サンプルを採取 そのうち18%にあたる147の検査サンプルが不適格 172のカップルが生殖補助医療による施術 87の妊娠が確認され、96人の赤ちゃんが無事に誕生(4組の双子) |
2012年 | 56のクリニックと共同研究 157人の赤ちゃんが無事に誕生、11人が妊娠中 母親と赤ちゃん、全員のHIVテストは陰性 |
HIVに感染している男性
J babyでは、ご依頼者の方が安心してHIVプログラムを受けられるような環境と情報を提供しております。
クリニックの医師や専門家と協力することにより、ご依頼者の方、一人一人にあった最も効率的で低予算に抑えたプログラムを提案し、すべての過程を無事に終了できるようにお手伝いさせていただきます。
ご不安やご心配がございましたら、お気軽にスタッフへご相談ください。
妊娠に影響する最も重要な要素のひとつは、卵子の質です。
卵子そのものの質がよくなければ、受精に至らず、もし、受精に至ったとしても、受精卵として健康に成長していくことが難しくなります。
J babyの卵子提供プログラムでは、奥様(女性)、もしくはエッグドナー(卵子ドナー)の卵子とご主人の精子とで体外受精を行った後、培養した受精卵の中から最も質の良い受精卵(胚)を移植することによって、妊娠の可能性を最大限に向上させています。
J babyは、プログラムを円滑に進める為の重要な鍵となり、ご依頼者の方が不安なく過ごせるように、そして安心してお子さんを迎えられるようにサポートを行います。
ロサンゼルス滞在中は、J babyの日本人スタッフがさまざまなお手伝いをさせていただき、ご依頼者の方がストレス無く治療を受けられるように手配させていただきます。
HIVプログラムの一般的な流れをご紹介します。
※ 余剰胚がある場合は凍結保存し、妊娠するまでStep5の移植を繰り返すことが出来ます。
HIV感染者による精子を使った生殖補助医療によるケースは4,000件以上にも及びますが、出産をした女性や生まれた子供に感染したという報告はありません。
体外受精と移植における成功率は、卵子の質によって大きく異なります。
ご自身の卵子についてチェックしたい場合など、気になることがございましたらお気軽にお問い合わせください。
HIVプログラム費用は、おおよそ$45,000~/666万円~($1=148円計算)です。
ただし、ご依頼者の方のケースに合わせて、詳細な金額は異なります。
*注意事項
・実際の為替レートはご依頼者が費用を振り込まれる日にちと銀行によって変わります。
・すべての費用とお支払いはUSドルにて計算されます。
・すべての費用と支払い項目は一般的な例で、実際に掛かる費用とは異なります。
・すべての医療費は1回の採卵サイクルと1回の受精卵(胚)移植に掛かる費用が含まれています。
・費用はプログラムの進行状況により数回に分けてお支払いいただきます。
・オプションは治療プログラムと合わせてご利用いただく必要があります。
・それぞれの具体的な内訳と料金については個々の治療プラン作成後、ご説明させていただきます。
・クリニックからの治療明細と薬の領収書のコピーは、すべてご依頼者にお渡しします。
・それぞれの費用には航空運賃とホテル代は含まれていません。
・空港への送迎はロサンゼルス国際空港、もしくはロサンゼルカウンティー内の空港のみです。
・航空券とホテルはご依頼者ご自身で手配するか、弊社にお任せいただくかお選びいただけます。それぞれの料金は変動しますので、詳しい治療プランと日程が決まってからご相談させていただきます。
プログラムをお申し込みの際に、健康状態や今までの病歴、ご希望の治療内容などを詳しくお伺いさせて頂いた後、ご依頼者の一人一人にあった治療プランと更に具体的な費用の目安を提示させていただきます。
お申し込みやご質問などは「お問い合わせフォーム」よりご連絡ください。